お盆とお施餓鬼会にあたって

 

古来から、日本のお正月とお盆は、老若男女だれもが待ちわびる二大年間行事であり、ご先祖様、親族、家族のきずなを深めるためのとても大切な機会であります。

神武寺・観藏院では、他の多くの寺院と同様に、お盆の前後(神武寺は8月7日、観藏院は8月17日)に施餓鬼会を行っています。

仏教では、自分が得たもの(お金ばかりとは限りません、作ったもの、学んだものなど、あらゆるものが含まれます。)を自分だけのものとせず、他人にも与えること(=布施)が最も重要な修行であるとします。


 そして、この布施を行うことによって、布施を受けたもの以上に、行ったものが幸せになれるというのです。

 

つまり施餓鬼法要とは、お盆にあたって、ご先祖様やご家族のみなさまが、いっそうの幸せを得ることを願い、生きとし生けるものすべてのことを考えて、檀信徒のみなさまが、僧衆とともに、布施の行をしていただく儀式なのです。

 

皆さまのご参拝をお待ち申し上げております。  合 掌